誤嚥の可能性が明らかになったら、 現実の対応は、 飲み下しやすい 「軟食」 への切り替えが優先されがちです。
それは楽に食べられて栄養が採れるようにという配慮からですが、 ベビーフードのような介護食や流動食を続けると、 咀嚼により分泌される刺激性唾液の量が減少し、 食物の咽頭への送り込みが益々弱まります。
これは、 「噛まないといけない」 食物が消化管に刺激を与えて消化活動を活発にするため、 効果的に栄養分が吸収されることが分かってきたからです。
ところが高齢者向けの介護食の多くが咀嚼の不要な軟食で、 栄養吸収上に問題が生じます。
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