歯を失えば容貌が変わりますし、 抜けたままでは十分に噛めないので、 いればなどで補う必要も出て来ます。
厚生労働省が6年に一回実施している 「 歯科疾患実態調査 ( 2014 年 ) 」 では、何らかの義歯 ( ブリッジ・ 部分入れ歯・総入れ歯 ) を使っている人の割合は、 45〜54歳ですでに約35%、 55〜64歳では60%を突破、 後期高齢者の75歳以上になると90%近くに達しています。
むし歯は住まいで言えばウワモノ部分の問題ですから、 雨漏りや壁の崩れなどが生じても、 その部分だけ補修すれば済みます。
一方、 歯周病は、 歯を支えている歯槽骨などの 「 地盤部分 」 がもろくなって地盤沈下を起こしている状態で、 治療をして地盤を強化しなければウワモノまで崩れてしまいます。
さらに同じ環境にさらされている周囲の地盤も弱っているので、 他の歯にまで被害が拡大し、 最終的には総ての歯を失うことになりかねません。