歯周病は、 歯周病菌による感染症です。
軽いうちであれば歯周病菌は歯肉の周辺にとどまっていますが、 進行して深い歯周ポケットが形成されるようになると、 その中で炎症を強めるタンパク質 ( サイトカイン ) などがどんどん増え、 歯肉の血管から血液中へと流れ出していきます。
血流にのって臓器や血管壁にたどり着いた歯周病菌やサイトカインは、 毒性を発揮し、 糖尿病や心臓病を悪化させるなど全身にさまざまな悪影響を及ぼすのです。
また 「 気道 」 も、 歯周病菌が体内に入り込む経路の一つ。 口の中にいる歯周病菌が食べものや唾液に混ざり、 誤って気道から肺へ流れ込むと、 誤嚥性肺炎などを引き起こします。