名古屋大学大学院医学系研究科の上田実教授が行なった調査によると、 アルツハイマー型認知症の高齢者は、 健康な高齢者に比べて、
残っている歯の本数が平均して3分の1しかなかったと言います。
歯が早く失われ、 しかも治療もせずに放置しておくと、 アルツハイマー型認知症の発症リスクが、 健康な人の3倍になると
結論ずけています。 この研究では、 すでにアルツハイマー型認知症を発症している高齢者に関して、
失った歯の本数が多い人ほど脳の萎縮度が高いと言う画像診断結果が出ました。 つまり、 歯がないとアルツハイマー型認知症
を発症しやすいだけでなく、 進行しやすいことも明らかになったのです。