2014.08.25更新
最近の細菌学的な技術の進歩により、 約400種も存在すると言われている口腔内の常在菌の中で、 歯周病原細菌による感染症であることが、 様々な研究で立証されています。
歯周病原細菌は、 初めに人から人へと感染し、 健康な歯肉の歯肉縁上あるいは縁下細菌叢に定着し、 増殖に好条件の仮性ポケットが出来ると、 そこに入り込んで増殖し、 さらに進行した歯周ポケット内で病原性を発揮すると考えられています。
歯周病原細菌は嫌気性 (酸素を嫌う性質) 菌で、 歯周ポケット内では単体ではなく、 複数の細菌が共生してコロニーを形成していることも明らかになっています。 これが歯周病の原因となる細菌性バイオフィルムです。
投稿者: 南歯科医院
2014.08.25更新
歯周病とは、 古くから 「歯肉や歯を支える組織の疾患」 と言われてきましたが、 最近の20年で研究は進歩・発展し、 歯周病は細菌による感染症であることが明らかになっています。
その一方で、 肥満や糖尿病などの全身疾患と歯周病との関わりも次々に解明されつつあり、 歯周病は感染症であると同時に、 生活習慣病とも言われるようになってきています。
生活習慣病と言えば、 肥満、 糖尿病などがその代表例ですが、 これらはその人の生活習慣と大きなかかわりを持っていると言われています。
歯周病も食後の口腔清掃を怠ったり、 喫煙などの生活習慣が影響する生活習慣病の一つです。
投稿者: 南歯科医院
2014.08.21更新
「歯周病を呼ぶ10の生活習慣」 で歯周病リスクを測定
() 食べ物はあまり咬まずに飲み込む
() 飲み会から帰るとついそのまま寝てしまう
() はっきりいって野菜は嫌い
() 猫背である、 歩幅が小さい
() 一日中お菓子やコーヒ―が手元にある
() 常にスマホをいじっている
() きずけば柔らかい物ばかり食べている
() 慢性的に寝不足、 寝つきが悪い
() 今ブ―ムの炭酸飲料とお酢ドリンクが大好き
() タバコがやめられない
上記10項目のうち、 当てはまるものが
0 : 歯周病リスク (低) 1 : 歯周病リスク (中) 2~4 : 歯周病リスク (高ー)
5~7 : 歯周病リスク (高) 8~10 : 歯周病リスク (高+)
投稿者: 南歯科医院
2014.08.21更新
厚生労働省が2010年に実施した 「歯科疾患実態調査」 によりますと、 日本人成人の約8割が歯周病にかかっているという結果が出ています。
しかも、 その大半の人が自分が歯周病だと自覚していないようです。
生活の乱れはそのまま口内環境に表れ、 さらに、 口内環境が悪いのにケアをせずに放っておくと歯周病リスクはより高くなります。
歯周病予防のために、 患者さんに日ごろの歯磨きを徹底させることはもちろん、 生活習慣の改善を促してゆく事も大切でしょう。
投稿者: 南歯科医院
2014.08.15更新
歯周病はギネスブックに載るほど誰もがかかりやすい病気です。
歯周病は 「糖尿病の第6の合併症」 と言われているように、 糖尿病患者のほとんどが歯周病にかかりやすく重症化も進みやすく、 歯周病によってさらに血糖値を高めるという悪循環に陥りやすいのです。
そして、 歯周病が悪化すれば心筋梗塞や心血管疾患になるリスクが高まります。
全身の疾患を予防するためにも、 歯周病の予防が重要です。
そのためには、 自治体が実施している歯科検診、 妊産婦歯科検診をうけることや歯科医院へ定期的に受診し、 歯の健康を維持することが大切です。
投稿者: 南歯科医院
2014.08.15更新
寝たきりにならずに自立した生活を維持するためには、 転倒と認知症のリスクを防ぐことが大事です。
ここでも歯を大切にすることが求められています。
咀嚼 (噛むこと) が知的機能を保持し健康に老いるために重要であるという研究もあります。
総じて、 歯がたくさん残っている高齢者は元気ですが、 歯がなくても入れ歯で咀嚼できる高齢者も日常生活を改善することが可能です。
投稿者: 南歯科医院
2014.08.11更新
1995年の阪神・淡路大震災では死者数6434人のうち直接死5512人、 関連死922人と報告されています。
関連死の死因としては肺炎が24%と最も多くありました。
高齢者の肺炎の約8割は口の中の細菌によって起きる誤嚥性肺炎によるものなので、 肺炎による震災関連死の多くが誤嚥性肺炎であると思われます。
とくに、 夜間睡眠中には気づかないまま唾液を誤嚥する機会が多く、 その際、 口の中の細菌も一緒に気管から肺の中に入り込み、 肺炎の原因になるのです。 誤嚥性肺炎を予防するためには、 絶えず入れ歯や歯の清掃によって口腔内細菌を減少させることが大切です。
投稿者: 南歯科医院
2014.08.11更新
入院前から手術後までの一連の期間でも、 専門的な口腔ケアが手術後の健康回復に必須であるという認識が広がっています。
入院前から手術後までの一連の期間では歯周病が進行し、 栄養状態が悪くなる傾向にあるからです。
2012年から歯科医師がこういった患者さんの口腔機能を管理する事が保険で認められるようになり、 今後、 こういった周術期での歯科医療の関与がますます重要になってゆきます。
投稿者: 南歯科医院