2016.08.10更新
むし歯を放置しておくと、 エナメル質から象牙質へとむし歯が進行し、 最終的に歯髄 (俗にいう神経のことですが、 神経線維だけでなく血管を含んでいる組織 ) に炎症が波及し、 歯髄を取ることになります。
しかしこの処置は大変むずかしく、 とくに奥の歯などは見えにくく、 治療がしにくいのが実情です。
患者さんも口を大きく開けなければならないために双方が苦労します。
では、 なぜ神経を取らなければならないのでしょうか ?
投稿者: 南歯科医院
2016.08.09更新
象牙質知覚過敏症は、 人によって痛覚閾値が異なるため、 症状と象牙質の露出状況は必ずしも一致しません。
万一、 くさび状にエナメル質が削られ、 象牙質が露出してしまった場合は、 早めにコンポジットレジンなどで修復充填することが必要ですし、 歯の磨き方にも注意する必要があります。
投稿者: 南歯科医院
2016.08.08更新
知覚過敏症が軽い場合は歯を綺麗に磨くことで自然に治癒することもあります。
歯を磨くさい、 過度な力で大きく横磨きをすると、 歯と歯茎の境界にくさび状に欠損を生じるので良くないといわれています。
磨き方の改変と、 逆に少ししみたり、 痛みがあるからといって歯を磨くのを怠りがちになると、 プラークが付着してきますから、 象牙細管がさらに開口され、 脱灰を促進することになり、その症状をますます増幅することになります。
最近は、歯磨き剤の中に知覚亢進を抑制する薬剤、 たとえばフッ素化合物、 乳酸アルミニュウム化合物などを入れた歯磨き剤が市販されています。
投稿者: 南歯科医院
2016.08.08更新
知覚過敏症は、 「しみる」 とか 「痛み」 の症状にちなんだ病名で、 その作用機序については不明な点が多いのですが、 露出した象牙質に機械的刺激や酸性食品の取り過ぎ、 過度の噛み合わせなどが加わると、 象牙細管内の組織液が刺激によって移動し、 歯髄、象牙質内の神経終末を興奮させるために起こるという動水力学説が有力です。
したがって治療としては、 露出した象牙細管をブロックすることで知覚を敏感にさせない方法が取られ、 その薬として現在いろいろな物が開発されています。
投稿者: 南歯科医院
2016.08.06更新
象牙質過敏症とは、 むし歯、 歯周病、 咬耗や摩耗歯の破折、 酸性食品の過剰摂取などによって露出した象牙質に刺激が加わると、 一過性に痛みや冷熱痛を感じる疾患です。
主な形態としては、 歯頸部 (歯の周り) や歯根部が機会的な力 (歯磨きを横磨きで強く行うことなど) でえぐり取られたような形が見られ、 全歯の約20%くらいに発症率があると言われています。
また知覚過敏は、 歯周病治療でスケーリング、ルートプレーニングといった歯根面の歯石や汚れを除去する治療を施した場合、 一過性の反応として生じる場合もあります。
投稿者: 南歯科医院
2016.08.05更新
むし歯は、 ミュータンス菌やソブライナス菌などの細菌感染で歯が溶ける (脱灰) と、 ふたたび自然治癒時に固まる (再石灰化) が繰り返されているといわれています。
ごく初期のむし歯なら、 ブラッシングを丁寧に行い、 フッ化物などで歯面清掃やうがいなどを行い、 むし歯を削らずに治すことができます。
そのようなことから、 ごく初期のむし歯は探針を使わないで視診 (目でよくむし歯をチェックする) で行うよう指導がされています。
投稿者: 南歯科医院
2016.08.04更新
昭和60年に日本学校歯科医会が 「学校における歯・口腔の健康診断」 で、 永久歯のむし歯について、 C1、 C2、 C3、 C4 の4度分類を改め、 健康歯とごく初期のむし歯、 その中間的存在として、 「C0 : 要観察歯」 を設定しました。
ごく初期のむし歯は、 歯科用探針を用いて触診すると、 エナメル質に軟化したむし歯の穴がみられる歯です。
要観察歯とは、 探針を用いた触診でむし歯と判定できないごく初期の虫歯のことです。
投稿者: 南歯科医院
2016.08.04更新
また、 むし歯の発症部位も変わりつつあります。
従来ですと、 歯の表面や歯と歯の隣接面にみられたむし歯が、 高齢者が多くなるにつれて歯根面のむし歯も見られるようになりました。
これは、 歯の残存歯数が年齢とともに増加しており、 加齢とともに歯肉退縮などの現象と相関してみられてきたためです。
むし歯の検査基準を簡単に述べますと、 C1 は歯科用探針でむし歯のできた穴へ少し入る程度、 C2 は象牙質まで達しているが歯髄までは達していない程度。 C3 は歯髄まで到達している。 C4 は残根状態を表します。
投稿者: 南歯科医院
2016.08.04更新
むし歯の検診で、 C1、 C2、 C3、 C4 という検査値の書かれた表をもらって歯科へ治療に行った記憶があると思います。
近年、 むし歯予防の進歩と実践により、 むし歯も減少傾向にあります。
たとえば、 乳歯の3歳児検診の推移を見ても、 3歳児の乳歯のむし歯は、 昭和32年で5.5歯、 昭和38年では6.4歯とピークに達し、 平成5年では3.2歯と減少傾向が続いています。
これは、 むし歯に対する治療が十分に行われるようになってきたこと、 さらに予防の考え方が国民の間に普及してきたことを意味しています。
投稿者: 南歯科医院