歯周病と循環器の病気
2017.04.21更新
これまで1000人以上を対象に行われた研究によって、 歯周病が重症化した人はそうでない人に比べて脳卒中や狭心症・心筋梗塞などの循環器病の発生率が1.5〜2.8倍も高いことが明らかになっています。
さらに、 循環器病の原因となっているアテローム性動脈硬化症の程度が、 歯周病と関連していることもわかってきました。
「 アテローム性動脈硬化を起こしている部分を手術したら、 そこから歯周病菌が検出された 」 という報告もたくさんあります。
循環器病には歯周病菌が直接血管に障害を与えるだけでなく、 炎症の起きた歯周組織で作られる 「 炎症性サイトカイン 」 が血流を通じて心臓や血管に移動することによって血管内皮細胞やアテローム性動脈硬化部分の免疫細胞が活性化され、 心臓血管系の異常を引き起こすのではないかと考えられています。
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