スタッフブログ

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2017.04.21更新

     これまで1000人以上を対象に行われた研究によって、 歯周病が重症化した人はそうでない人に比べて脳卒中や狭心症・心筋梗塞などの循環器病の発生率が1.5〜2.8倍も高いことが明らかになっています。

 

     さらに、 循環器病の原因となっているアテローム性動脈硬化症の程度が、 歯周病と関連していることもわかってきました。

 

     「 アテローム性動脈硬化を起こしている部分を手術したら、 そこから歯周病菌が検出された 」 という報告もたくさんあります。

 

     循環器病には歯周病菌が直接血管に障害を与えるだけでなく、 炎症の起きた歯周組織で作られる 「 炎症性サイトカイン 」 が血流を通じて心臓や血管に移動することによって血管内皮細胞やアテローム性動脈硬化部分の免疫細胞が活性化され、 心臓血管系の異常を引き起こすのではないかと考えられています。

投稿者: 南歯科医院

2017.04.21更新

     糖尿病では、 網膜症、 腎症、 神経障害、 末梢神経障害、 大血管障害といった合併症を引き起こしやすいことか知られています。

 

     歯周病はこれらに続く 「 第6の合併症 」 といわれているほど、 糖尿病と密接に関わっています。     まず糖尿病になると、 体を感染から守る免疫細胞の働きが落ち、 歯周病などの感染症にかかりやすくなります。

 

     さらに糖尿病の人は、 血糖値を下げる作用があるインスリンというホルモンの分泌が減少したり働きが低下したりすることによって血糖値が上がり、 高血糖になっています。

 

     そして高血糖の影響で炎症が強まるために、 歯周病の症状も悪化しやすくなるのです。

投稿者: 南歯科医院

2017.04.18更新

     歯周病は、 歯周病菌による感染症です。

 

     軽いうちであれば歯周病菌は歯肉の周辺にとどまっていますが、 進行して深い歯周ポケットが形成されるようになると、 その中で炎症を強めるタンパク質 ( サイトカイン ) などがどんどん増え、 歯肉の血管から血液中へと流れ出していきます。

 

     血流にのって臓器や血管壁にたどり着いた歯周病菌やサイトカインは、 毒性を発揮し、 糖尿病や心臓病を悪化させるなど全身にさまざまな悪影響を及ぼすのです。

 

     また 「 気道 」 も、 歯周病菌が体内に入り込む経路の一つ。     口の中にいる歯周病菌が食べものや唾液に混ざり、 誤って気道から肺へ流れ込むと、 誤嚥性肺炎などを引き起こします。

投稿者: 南歯科医院

2017.04.12更新

     年齢が高くなればなるほどリスクは高まり、 女性は思春期や妊娠中、 更年期など、 ホルモンが変動する時期は症状が悪化しやすくなります。

 

     あまり多くはありませんが、 遺伝的に歯周病になりやすい人もいます。    

 

     さらに大きな影響を及ぼしているのが、 生活習慣などの 「 環境 」 です。

 

     ストレスや肥満、 運動不足などさまざまですが、 とくに 「 タバコ 」 は吸えば吸うほど歯周病にかかりやすくなることが明らかになっています。      タバコのニコチンに含まれる有害物質は免疫機能や細胞の働きを阻害して歯周病の進行を早め、治りにくくしています。                                                                                                           

投稿者: 南歯科医院

2017.04.12更新

     「 レッドコンプレックス 」と呼ばれる悪性度の高い3種類の歯周病菌を全部持っている人もリスクが高いとされています。     とくにきわめて悪制度の高い  「 ポルフィロモナス・ジンジバリス 」を持っていると、 歯周病は5倍進みやすいといわれています。

 

     「 患者自身 」にかかわる要因として、 わかりやすい例が糖尿病の人です。

 

     どんなに歯周病菌が強力に攻撃してきても、 外敵に対抗する体力や免疫力が高ければやっつけることができますが、 糖尿病で免疫力が低下している人は、 歯周病を発症しやすく、 悪化しやすいことがわかっています。

投稿者: 南歯科医院

2017.04.07更新

     同じようにブラッシングをしていても、 歯周病になりやすい人とそうでない人がいます。        その違いはどこにあるのでしょうか。

 

     歯周病の発症や悪化にかかわる要因は   1 、 口の中の細菌の攻撃力、   2 、 患者自身の抵抗力、   3 、 生活習慣の3つに大きく分けることが出来ます

 

     まず 「 1 細菌 」について考えて見ましょう。     歯周病のおおもとの原因は、 口の中の歯周病菌です。     口の中には、 良い物も悪い物も含めて一般的に培養できるものは400〜500種類ほど、 培養できない細菌も入れれば700種類とも言われる細菌が棲んでいます。

 

     この中に、 より多くの種類の 「 歯周病菌 」 が揃っている人の方が、リスクが高い可能性があります。 

投稿者: 南歯科医院

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