2014.11.18更新
動脈硬化にかかわる脂質代謝異常に歯周病が関連している事を、 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科歯周病態学分野の研究グループ (高柴正梧教授ら) が発表した。
歯周病の原因細菌の一つであるポリフィロモナス ジンジバリス菌に対する血液中の免疫グロブリンG抗体価が高い歯周病患者では、 動脈硬化にかかわる悪玉コレステロールの値が高いことを突き止めました。
同研究は、 3年2カ月間行い、 平均年齢60歳の男女合計90人の歯周病状態を臨床観察と歯周病の原因細菌の一種であるポリフィロモナス ジンジバリス菌の感染度を血液で検査した。 同時に、 動脈硬化の状態を超音波検査と動脈硬化にかかわる血液中の因子の検査を行った。
日本の英文歯科学雑誌 「Odontology」 に掲載・2014年8月14日
投稿者: 南歯科医院
2014.11.13更新
歯と歯ぐきの境目の、 小さな溝のこと。
健康な状態では深さ2mm未満ですが、 この溝に歯垢 (プラーク) がたまると炎症が起こってさらに深くなり、 歯周病が進行します。
毎日の歯磨きにより歯垢を取り除く 「歯周ポケットケア」 は、 歯周病予防の基本です。
歯科医院などでの定期的なチェックと、 歯科医師の指導を受けて適切なセルフケアを行う事が重要です。
投稿者: 南歯科医院
2014.11.13更新
85歳以上の高齢者が義歯を装着したまま就寝すると、 肺炎に罹患するリスクが2・3倍になる。
日本大学歯学部の飯沼利光講師と慶応義塾大学医学部の新井康通講師が10月7日に論文発表
(「 J Dent Res 」 Oct. 7 2014 ) しました。
義歯装着者は453人で、 そのうち就寝時に義歯を装着した群 (186人) は、 非装着の群に対し、 嚥下障害、 認知症、 脳卒中、 呼吸器疾患と同等の高い肺炎罹患リスク (2・3倍) を示しました。
また、 就寝時義歯装着者の口腔内には、 非装着者に比べて舌や義歯へのプラーク付着、 歯肉の炎症、 カンジダの感染が多くみられたそうです。
投稿者: 南歯科医院
2014.11.13更新
バイオフィルムという存在が歯周病に大きく関わっていることを考えますと、 歯周病の予防は、 「歯を磨く」 から、 「口腔内のバイオフィルムをコントロールする」 という視点で見直すことが大切です。
歯ブラシを使った機械的アプローチを基本として、 歯周病予防効果のある薬用成分配合の歯磨剤などによる化学的アプローチを組み合わせたセルフケアがお勧めです。
歯磨き剤などと組み合わせることで、 より有効なプラークコントロールが出来るとともに、 磨き残しによるリスクをケアすることが出来ます。
また、 歯ブラシの毛先が届きにくく歯周病好発部位である歯間部などは、 ワンタフトブラシ、 歯間ブラシ、 デンタルフロスを組み合せたケアをお勧めします。
投稿者: 南歯科医院
2014.11.06更新
プロバイオティクスとして乳酸菌の力を利用して口腔内環境を整えるアプローチです。
殺菌剤などによる化学的な方法に比べ、 穏やかに口腔内環境を改善するのが特徴です。
代表的なものに乳酸菌があります。
これはもともと唾液中に存在し口腔内で活性が高い乳酸菌で、 産生する乳酸によって歯周病原細菌を減少させるとともに、 自分自身も酸に弱い性質を持つことからう蝕リスクはきわめて低く抑えられています。
投稿者: 南歯科医院