2014.04.10更新
舌清掃用具は様々な製品がありますが、 原則としては専用の舌ブラシを用いるのがよいでしょう。
舌ブラシには、 ブラシ状、 スポンジ状、 スプーン状、 スクレーパー状などがあります。
また、 舌ブラシがない場合には、 スポンジブラシ、 口腔粘膜用ブラシ、 歯ブラシなどを用いることも可能ですが、 歯ブラシを用いて舌清掃を行った場合、 弱い力で3回清掃しただけでも舌に微細な傷がつきますので、 なるべく舌ブラシを使用されることをお勧めします。
投稿者: 南歯科医院
2014.04.10更新
舌が乾燥しますと舌苔がつきやすくなるだけでなく、 除去もしずらくなります。
そのため、 口腔粘膜や舌表面の乾燥程度と水分量は、 とくに重要な評価項目です。
また、 加齢により口腔粘膜の弾性が低下し、 水分量が減ることが明らかになっています。
高齢者では、 加齢や服用薬剤による唾液分泌量低下が高頻度で認められます。
さらに、 要介護高齢者では、 口腔内への刺激の低下や口呼吸により口腔乾燥が増悪されていることが多いようです。
投稿者: 南歯科医院
2014.04.10更新
口腔や咽頭に生息する嫌気性菌によってもたらされる混合感染が、 誤嚥性肺炎の主因であると言われています。
口腔ケアを行う事で下気道に吸引される微生物数が減少することが分かっており、 口腔ケアにより唾液内の嫌気性菌数を減らすことが誤嚥性肺炎の予防にとても重要です。
また、 全てが義歯の方 (無歯顎者) の口腔内にも歯周病原生細菌が存在し、 特に舌背での存在率が高いと報告されています。
投稿者: 南歯科医院
2014.04.09更新
人類はウイルス、 細菌などの病原体が侵入する機器に絶えずさらされています。
これらの侵入により、 肺炎や脳炎などを発症し、 命を奪われることすらあります。
口の中に関しましては、 細菌から虫歯や歯周病を守るためにも、 正しいブラッシング習慣を身につけてください。
投稿者: 南歯科医院
2014.04.09更新
妊娠するとホルモン分泌が増加し、 毛細血管が拡張した結果、 歯肉に炎症がおこりやすく、 それは妊娠性歯肉炎として知られています。
この歯肉炎は、 出産後、 自然に回復することが報告されています。
しかし、 歯周炎が重度であると、 早産 ・ 低体重児出産の確率が高くなるという報告もあり、 必要に応じて、 積極的な歯周治療を行う必要があります。
投稿者: 南歯科医院
2014.04.09更新
喫煙者は、 非喫煙者に比べて重度の歯周病に罹患するリスクが2~3倍も高いといわれています。
その原因として、 ニコチン、 タール、 一酸化炭素などの有害物質は200種類以上も考えられ、 歯周組織への様々な悪影響が報告されています。
投稿者: 南歯科医院
2014.04.09更新
最近では、 肥満と歯周病の関連性も指摘されており、 肥満はインスリン抵抗性を発症した前糖尿病段階であることが多く、 インスリン抵抗性は動脈硬化の明らかなリスク要因と言われています。
また、 わが国では糖尿病患者の増加が指摘されており、 糖尿病予備軍まで入れますと2,000万人の罹患が予想されています。
投稿者: 南歯科医院
2014.04.09更新
重度の歯周病の患者さんでは糖尿病を発症する可能性が高いことは20年程前から明らかにされてきました。
そのメカニズムは、 歯周組織局所で炎症性サイトカインが持続的に産生され、 それらサイトカインが全身的にインスリンの作用を阻害するため、 糖尿病が重症化しやすく、 歯周病の重症化が糖尿病の血糖コントロールに悪影響を与えると考えられています。
そしてその因果関係の逆として、 歯周治療による歯周組織の炎症の改善が、 血糖値の減少に奏功することが示されています。
投稿者: 南歯科医院
2014.03.27更新
現在、 内科領域においても歯周病は腎症、 網膜症、 神経障害などの細小血管障害、 大血管障害などの糖尿病合併症に加えて、 十分なケアが必要な疾患の一つと考えられています。
糖尿病は、 歯周病の修飾因子であり、 糖尿病の重症化が歯周病の病態に悪影響を与えることが広く知られています。
逆に糖尿病の患者さんは生体防御機能が低下しているため、 歯周組織破壊が進行しやすく、 治癒しにくいと考えられており、 糖尿病患者は非糖尿病患者と比べて、 2~3倍高い歯周病罹患率が示されています。
投稿者: 南歯科医院
2014.03.27更新
循環器疾患に関しては、 血管内皮に生じた傷害に対する炎症反応がおこり、 細菌感染により末梢血管が直接傷害され、 さらには全身的に炎症が拡散し動脈硬化の発症につながることが明らかにされています。
また、 歯周病などの慢性感染症の存在により循環器疾患発症の確率が2~3倍高くなると報告されています。
そして、 歯周治療が全身炎症の減弱や血管内皮機能の改善を導くという報告も行われています。
投稿者: 南歯科医院