2014.01.07更新
そして、 歯周ポケットの周囲では、 通常、 炎症が起こって歯茎の肉がはれています。
毛細血管が切れて出血することもよくあるのは、 皆さんもよく経験されていることです。 (= 歯を磨くと出血する。)
こうした歯周ポケットの中は、 もはや、 完全に体内と一緒です。
死肉には、もともとたくさんの毛細血管が張り巡らされていますし、 炎症や出血によって、 その毛細血管には細菌が入りこみやすい状態になっています。
投稿者: 南歯科医院
2014.01.07更新
本来は口の中に住んでいる歯周病菌が、 血管の中で発見されるのはなぜでしょう ?
それは、 次のような理由によります。
歯周病の患者さんでは、 歯と歯ぐきの間に歯周ポケットがあり、 そこに歯垢がたまりやすくなります。
この歯垢の中には、 嫌気性の (= 空気に触れるのを嫌う) 様々な歯周病菌が住みつきます。
虫歯をつくるミュータンス菌が好気性の (= 空気がないと生きられない) 細菌で、 歯の表面に付着するのとは異なります。
投稿者: 南歯科医院
2014.01.07更新
動脈硬化を招く主なリスク要因として、喫煙、高血圧、脂質代謝異常、高血糖、肥満、メタボ等があげられます。
近年、ここに新たに加入するのではないかと噂されている新メンバーがいます。 それが歯周病です。
「歯周病」 といえば口の中の病気であり、 「歯科の守備範囲であって、血管とは全く関係がないでしょう ?」と感じる方も多いかもしれませんが、 血管に入り込んだ歯周病菌が内膜の炎症を引き起こし、 動脈硬化を引き起こす直接の原因になっているのではないか。 という指摘が近年盛んに言われているのです。
実際に、 血管中の動脈硬化のこぶの中からは歯周病菌が発見されています。 こうした動脈硬化を通じて、歯周病の患者さんではそうでない人に比べて、心筋梗塞や脳梗塞が増えることも確認され始めているのです。
投稿者: 南歯科医院
2014.01.06更新
要介護高齢者に歯周病があるからと言って、必ずしも呼吸器疾患を高頻度で引き起こすとは限りません。
しかし肺炎の予防には徹底した口腔ケアが必要です。
口腔ケアには肺炎の発症を40%減少させる効果があります。
また、口腔ケアとともに、食事をとる姿勢、食形態、食内容への配慮、摂食嚥下訓練なども肺炎予防には効果的です。
投稿者: 南歯科医院
2014.01.06更新
2011年の日本人の死因は、がん、心臓病についで肺炎が3位になりました。
年間、12万人が肺炎で亡くなっておられますが、ほとんどが高齢者です。
そして、高齢者の肺炎の70%は誤嚥 (ごえん) 性肺炎で、老化や脳血管障害の後遺症などで飲み込みが悪くなったり、咳 (せき) をする力が弱まったりすると、だ液、口の中の細菌や食べかす、逆流した胃液などが気管に入り込み発症します。
投稿者: 南歯科医院
2013.12.13更新
また歯周病の治療によって糖尿病の血糖コントロール状態が改善します。
糖尿病の患者さんにとって積極的な歯科治療、口腔ケアが必要であることを示しています。
アメリカの調査では、一般の人に比べ、歯周病のある糖尿病患者が心臓病で死亡する確率は2.7倍高く、腎臓病で死亡する確率は4.1倍たかかったそうです。
投稿者: 南歯科医院
2013.12.13更新
歯周病と、心疾患、脳梗塞、肺炎、糖尿病、低体重児などとの関連性が言われています。
そして、糖尿病では歯周病が第6の合併症として認められています。 糖尿病の人はそうでない人と比べ歯周病の発症が2.6倍高くなります。
また、1型糖尿病でも2型糖尿病でも血糖コントロール状態を表すヘモグロビン A1Cが7% (合併症予防のための目標値) を越えると、歯周病の進行が促進されます。
投稿者: 南歯科医院
2013.12.12更新
早食いの人はやっぱり太ってしまう。
「 もうお腹がいっぱい 」 という事は、摂食により血糖値が上がり、脳の中に 「 お腹いっぱい 」 と感じるところを刺激しておこります。
ゆっくり食べて、そして、しっかり噛んで食べれば、食物は胃の中をするりと通って腸に到着し、短時間内で小腸から糖が吸収され、 「 お腹いっぱい 」 と感じる脳部位が刺激され、満腹感が短時間で到達するのです。
ですから、ゆっくり、しっかり食べている方が、食事量が少なく肥満になりにくいのです。
投稿者: 南歯科医院
2013.12.10更新
噛むと脳が刺激され、脳が活性化されます。 噛むことだけでどうゆう影響がでるのでしょうか ?
噛むと脳が刺激され、脳が活性化される。 噛むことだけでどうゆう影響が出るのでしょうか ?
感覚をつかさどる感覚野、運動指令を出す運動野、運動のプログラムを司る補足運動野、そして平衡運動や精緻な運動を行う小脳が活性化することがわかっています。
小脳が障害を受けると、体で覚えているような行動、 例えば、立って歩く行動や箸とか鉛筆も使えなくなってしまいます。
年をとってくると転倒しやすくなります。これは筋肉が弱まることだけでなく、小脳のネットワークが老化に伴い細胞死が起こっているからです。 この細胞死を抑制するために、現在推奨されている方法は、後ろ歩きとか、片足立ちとかです。 これにより、小脳のネットワークの減少が抑制され、お年寄りの転倒防止につながるというわけです。
投稿者: 南歯科医院
2013.12.05更新
私達は口から食べられなくなったら、胃ろうを入れます。 あるいは点滴から栄養を入れる方法をとっていますが、これらに変更することによって、体がすぐに衰えます。
お年寄りでは認知症につながります。
私達は口から食べようとするとき、5感を同時に使っているのです。 例えば料理です。 今は出来合いの物もいっぱいあります。 おいしい物もありますが、 自分で作るとジューシーだとかが感じられます。
喉ごしがいい、歯触りがいい、舌触りがいい、冷たい、熱い、カリッと音がする、 あるいは、いい香りがするなどという事が、口から食物をとることによって、はじめて感じ取ることが出来るのです。
投稿者: 南歯科医院