スタッフブログ

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2017.01.13更新

     同じ民族で、 同じ場所に住み、 同じような物を食べていても、 歯周病の進み方は人によってかなり違うことが分かって来ました。

 

     発端は、 40年ほど前、 スイスの研究者らがスリランカのお茶農園で働く人たちを対象におこなった研究です。

 

     農民たちには当時歯を磨く習慣がなく、 歯科医師もいません。     そこで  「 歯磨きや治療をしないままほったらかしておくと、 歯周病はどのように進むか 」 を調べたのです。     全員歯周炎にはなるのですが、 11%の人はほったらかしにもかかわらずそれ以上は進行しません。

 

     一方で一割弱 ( 8% ) が重症化し、 20代から歯周病の症状が出始め歯が抜け落ち、 40代になるとほとんどの歯を失いました。     歯周病の進行状況は大きく違ったのです。     先進国でも歯周病患者の10%前後は重症になることが報告されています。     また、日本臨床歯周病学会が行った歯周病実態調査では、 30〜40代の若い世代でも重度歯周病患者が15%ほどを占めていました。

投稿者: 南歯科医院

2017.01.13更新

     歯周病が進行してしまった歯を残しておくと、 その歯を支えている歯槽骨だけでなく、 隣りの歯や周辺の骨にまで悪影響を及ぼします。

 

     骨がかなり溶けて、 すでに噛む機能を果たしていない歯を残していても何の役にも立ちません。

 

     無理に残しても、 結局抜かざるをえなくなるケースがほとんどで、 かえって抜いた後の状態が悪くなって入れ歯を入れるのが難しくなったり、 腫れや痛みが生じたりするなど不快な症状を繰り返す原因にもなります。

 

     歯を残したいという患者さんの気持ちも理解できます。     ただ、 歯科医師も必要があるから抜歯をするのです。     主治医の説明に納得できないときは、 他の歯科医師を受診して意見を聞くのもいいでしょう。

投稿者: 南歯科医院

2017.01.12更新

     歯周病で歯が全部抜けてしまうと、 一昔前までは総入れ歯にするしかありませんでした。

 

     近年は人工歯根を埋め込んで再建する 「 インプラント治療 」 が普及しました。     見た目も使い心地も自分の歯に近く、 歯を失った人にとって救いとなる方法ですが、 「インプラントがあるから歯が抜けても大丈夫」 と、 悪い意味での安心感を持つ人が増えています。

 

     しかし、 歯周病のために骨が破壊され、 人工歯根を埋め込むことができない場合もあります。

 

     また、 埋め込めたとしても清掃が不十分だと、 「インプラント周囲炎」といわれる感染が生じ、 抜かなければならないことも。

     ブラッシングがきちんとできていないままでは、 インプラント治療はできません。

投稿者: 南歯科医院

2017.01.11更新

     高齢者の中には、 「 歯槽膿漏 (歯周病)が良くなる 」 と信じて、 せっせと指で歯肉のマッサージをしている人がいます。

 

     これはおそらく、 マッサージすることで、 歯周病が悪化して腫れた歯肉の膿やたまった血が排出され、 歯肉が引き締まって良くなる、 という考えによるもののようです。

 

     しかし、 「 歯肉をマッサージして歯周病が治った 」ということを証明した研究や論文は一つもありません。

 

     歯肉のマツサージ自体は悪いことではありませんが、 わざわざ指でマッサージするよりも、 歯ブラシで歯と歯肉の境い目のプラークを除去しながら歯肉をマッサージする方が炎症が軽減するため、 歯周病の予防や改善には効果的といえるでしょう。

投稿者: 南歯科医院

2016.12.28更新

     かってのガムは、 糖分が多いために、「 むし歯のもと 」 とされて来ました。     ところが今は一転して 「 歯を丈夫にする 」「 むし歯予防 」 などを謳った機能性商品が登場し、 「 歯のミカタ 」 に変わって来ています。

 

     その効果も、 歯の再石灰化の促進、 むし歯菌にむし歯の原因となる酸をつくらせない、 酸を溶かす原因になる酸から歯を守るなど様々。

 

     さらに、 「 噛む」ことによって、 細菌の増殖を抑える唾液を増やし、 噛む力を衰えないようにする効用もあるのです。

 

     でもガムを噛むだけでは、 むし歯や歯周病は防ぐことはできません。     とくに歯周病の場合は、 歯茎の根元のプラーク (歯垢) を歯ブラシで機械的に落とす必要があります。

投稿者: 南歯科医院

2016.12.27更新

     ドラッグストアの店頭には、 歯周病予防を謳う歯磨き剤や洗口液が並んでいます。     こうした商品の広告には、 歯肉からの出血や歯肉の腫れ、 口臭といった言葉が頻繁に登場し、 歯周病に効果があるように思う人も多いでしょう。

 

     実際、 こうした症状を歯磨き剤や洗口液でなんとか抑えよう、 あるいは治そうとしている人はたくさんいます。

 

     パッケージに 「 歯周病予防 」 と明記している歯磨き剤や洗口液の場合、 予防効果はある程度期待できます。

 

     しかし、 「 歯周病を治す」 とはどこにも書いていないはずです。     歯周病を完全に防いだり治したりできる夢のような歯磨き剤や洗口液はありません。     歯科医院を受診してください。

投稿者: 南歯科医院

2016.12.26更新

     近年は、 電動ブラシを使用してブラッシングをする人が増えています。

 

     各メーカーの電動歯ブラシに搭載されている、 汚れをかき出し歯周病の原因となる汚れを落とす技術は、 歯科医師も目を見張るほど。

 

     しかし、 電動ブラシを使用している患者さんの口の中を見てみると、 きちんと磨けていないことがとても多いのです。

 

     電動歯ブラシが代わりにやってくれるのは、 ブラシを小刻みに動かす作業だけ。     磨きたい位置まで歯ブラシを移動させる作業は、 患者さん本人がやらなければなりません。     磨きたい部分にしっかりブラシを当てることができなければ、 電動歯ブラシはせっかくの機能を発揮することができないのです。

投稿者: 南歯科医院

2016.12.26更新

     世の中には、 むし歯がほとんどないという人がいます。

 

     48歳のAさんもその一人。     昔からむし歯がないことが自慢でしたが、 あるとき 「  下の前歯が一本、 突然抜けてしまった 」  と、

受信されました。     丈夫そうな歯が並び、 一見問題なさそうなのですが、 土台部分の骨はかなり溶けていて、 抜けた原因が歯周病であることは明らかでした。

 

     むし歯も歯周病も、 もともとの原因は細菌感染ですが、 細菌の種類が異なるため、 虫歯になりにくいからと言って歯周病にもなりにくいなどということはありません。     若い頃から虫歯に悩む人は比較的自分の歯を気にかける傾向が高いため、 歯科医院に定期的に通院し、 意外と歯周病になりにくい場合が多いのです。

投稿者: 南歯科医院

2016.12.26更新

     歯周病はかって歯槽膿漏と呼ばれていた頃のイメージで、 「 高齢者の病気 」 と捉えられることも多いようです。

 

     しかし、 若者が歯周病にならないわけではありません。     厚生労働省が2011年におこなった 「 歯科疾患実態調査 」 によると、              

すでに15〜19歳で4.5%、 20代は約14% 、 30代になると5人に1人が歯周病になっています。

 

     また歯周病の中でもとくに重症化しやすいタイプの 「 侵襲性歯周炎 」 は 「 若年性歯周炎」 とも言われ、 10代20代で発症します。

 

     将来、 歯がボロボロになって後悔しないように、 若いうちから虫歯予防だけでなく歯周病予防も始めましょう。

投稿者: 南歯科医院

2016.12.26更新

     歯周病を予防するには、 自分の歯磨きレベルを客観的に知ることが大切です。

 

     市販の歯垢染色液を使って、 磨き残しを確認しましよう。

 

     40歳になったら、 1度、 歯科医院で検診を受けることがお勧めです。

 

     発症したら一生付き合わなければならない病気ですが、 毎日の丁寧な歯磨きで歯垢を取り除き、3〜6ヶ月に数回程度の定期検診でプロのケアを受ければ、 落ち着いた症状を維持することができます。

投稿者: 南歯科医院

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